インタビュー

日本の道路は主にどのようなもので作られているのですか?
日本の道路はほとんどアスファルトで作られています。
アスファルトは石油の不純物から作ります。現在は石油の使用量、製造量が減少しているため、日本が作っているアスファルトの原料となる、石油の不純物の 2割は韓国から輸入しています。セメントは国内で作っています。ちなみに、パーミアコンはコンクリートで
す。
パーミアコンの寿命はどのぐらいですか?
透水性舗装として機能する寿命と、道路として機能する寿命は異なります。
機能的にみた寿命も、どのぐらいメンテナンスを行うかで大きく異なります。メンテナンスを行わないと 5 年程度で機能は失われます。メンテナンスには高圧洗浄機や、業務用掃除機などで汚れを取り除く方法があります。コンクリートはアルカリ性なので、酸性雨などが降るような場所だと少し劣化しやすくなります。道路としては 10 年ほどもちます。しっかりとメンテナンスを行っているところでは、26
年もっているという例もあります。
ヒートアイランド現象の対策を考えるうえで注意する部分はありますか?
人間の中で涼しさを感じる部分はどこなのか、を意識するといいと思います。例えば日本人が音を聞くと涼しさを感じるといわれている風鈴の音に着目してみたり、涼しさを感じやすい色に着目してみたり、様々な視点からヒートアイランド現象の対策にはアプローチできると思います。
なぜアスファルトではなくコンクリートでパーミアコンを作ろうと考えたのですか?
コンクリートはアスファルトに比べ、透った水が通る空間がつぶれにくいからです。
パーミアコン以外にヒートアイランド現象に効果がある舗装はありますか?
「ヒートカット」という商品があります。これは遮熱効果があり、パーミアコンなどの他の透水性舗装よりも工事が簡単です。一般的なアスファルト舗装表面温度と比べて、最大で 11℃以上の温度低減効果があります。ヒートカットは熱帯夜にも効果があります。
高強度パーミアコンとパーミアコンの違いは何ですか?
強度が違います。高強度パーミアコンはバスストップやトンネル、工場構内など強い強度を必要するところで使用されています。
費用はどのぐらいですか?
一般的なアスファルトと比べ、パーミアコンとヒートカットは 1.5 倍ほどの費用がかかります。
ありがとうございました!