全体をふまえた考察

ヒートアイランド現象に限定して考えると、遮熱性舗装のほうが、水分がないと本来の効果を発揮しない保水性舗装よりも優れていると考えられます。実際に、2020 年東京オリンピックのマラソンのための舗装選考で、遮熱性舗装が最も体感温度が低く優れていたという声も出ています。

一方で、透水性舗装と保水性舗装を組み合わせた舗装は、地表面温度を下げる効果とともに、ゲリラ豪雨や台風による内水氾濫(河川の水位の上昇や市街地に大雨が降ることによって、排水が困難になり浸水する)の被害軽減にもつながるのではないかと考えます。

どちらも、地表面温度を下げる効果がありますが、暑さには輻射熱(日差しなど)や風等の影響が大いにかかわるため、実際に気温が下がるとは言い切れません。しかし、路面近くの気温の影響を受けやすい小さな子供の熱中症防止や、夜間でもアスファルトやコンクリートが吸収した熱を保ち続けることによる熱帯夜の軽減につながるのではないでしょうか。

私たちの結論として、ヒートアイランド現象にも水害にも対応できる、透水性舗装と保水性舗装を組み合わせた舗装が最善の解決策だと考えます。しかし、コストが一般のアスファルトの約 1.5 倍と高価格です。そのため、耐久性があり、工事とコストが少なく、透水性と保水性、遮熱性舗装を組み合わせた舗装方法があればよいと考えました。

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